流動点降下添加剤

アフトンの流動点降下剤は、さまざまな基油が低温でも効果的に機能できるように添加される一方で、高温時には粘度の利点が保たれます。

流動点は、定義された条件下で冷却されたときに燃料や油が流動する最低温度です。 一般に、流動点は油の中のワックスの量に関係します。 ワックスは低温時に分離する傾向にあります。 これにより、相当量の油成分がトラップされて、油の流れが抑制され潤滑性能を妨げるおそれがあります。

大部分のワックスは基油精製時に除去されますが、適切な粘度に達するためには、ある程度の分子量が大きい成分が必要になります。 そのため、鉱油が低温でも効果的に機能できるように流動点降下剤が添加され、一方で、高温時には粘度の利点が保たれます。

優れた添加剤は、流動点を40°Cまで下げることが可能です。 一般的にそのような添加剤は、通常であれば0°C以下の鉱油を必要とする場合に使用されます。 ワックスの結晶の大きさを変化させることによって、横方向の結晶成長を抑止してオイルを液体状態に保ちます。

流動点降下剤は、次のほとんどの種類の潤滑油で使用されています。

  • クランクケースエンジンオイル
  • 自動変速機油
  • 自動車用ギア油
  • トラクター油
  • 油圧作動油
  • 熱媒体油